チームインタビュー:変化の速いマーケットで切り拓く。Allganizeのマーケティングチームの挑戦

チームインタビュー:変化の速いマーケットで切り拓く。Allganizeのマーケティングチームの挑戦

Allganize Japanのマーケティングチームは、営業リード獲得のためのマーケティング施策やプレスリリースなどの対外的な情報発信を担っています。これまでの取り組みや今後のチャレンジなどにも触れながら、どのようなチームか紹介いたします。

チームの仕事内容、ミッション

大塩:AllganizeのMarketingのミッションは大きく分けて2つあり、営業活動に繋がるリードの獲得のため取り組みと、Allganizeを知っていただくための情報発信やPRです。リード獲得については、オフライン・オンラインの両軸で行っています。

オフラインのマーケティング活動は、AI関連の展示会への出展や自社主催セミナーなど、オンラインでの活動は、コーポレートサイトやブログなどのWebでの情報発信、動画やホワイトペーパー等のコンテンツ、Web広告、自社主催オンラインセミナー、リードナーチャリングなどが中心です。状況に応じて、オンラインイベントへの協賛やメディアを活用した施策も行っています。

樋口:その中でも、私はデジタル施策を中心に担当しており、現在はWeb広告などのインバウンド施策や、業界別の生成AI・LLMのユースケースの執筆と発信に取り組んでいます。最近では、これまでの経験を活かして、AllganizeのAIエージェントであるAlli Agentの営業資料の作成や、オンラインセミナーの企画・運営にも携わっています。

2024年の成果

大塩:昨年はリードの獲得と並行し、Allganize Japanとしての対外発信の強化に取り組みました。今回は、コーポレートサイトの刷新、Allganizeの生成AI関連技術の発信、RAG Leaderboardの3つの取り組みについてご紹介したいと思います。

1. コーポレートサイトの刷新

Allganizeは事業をグローバルで展開しており、これまでコーポレートサイトのサイト構成はグローバル共通でした。しかし、地域によって求める情報や企業サイトの傾向も異なります。日本のお客様にAllganizeの魅力がよりよく伝わるよう、コーポレートサイトのトップページから各ソリューションページに至るまでデザインを刷新し、キーメッセージやコンテンツ内容も大きく変更しました。

Allganize | オールインワン生成AI・LLMアプリプラットフォーム等を提供
Allganizeは、企業の生成AI・LLM活用を驚くほど簡単にする「Alli LLM App Market」とはじめとする ”オールインワン”生成AI・LLMソリューションをグローバルで提供しています。

2. Allganizeの生成AI関連技術の発信

Allganizeは、ChatGPTが台頭する以前から、自然言語理解による独自の企業向けAIソリューションを提供していました。これまで培ってきた技術や知見を生成AIソリューションにも数多く取り入れており、それらの技術情報にフォーカスした発信を行っています。

例えば、「Alli LLM App Market」の主要技術の一つであるRAGシステムも、これまでの技術や知見を盛り込んでおり、回答生成精度や利用者目線のUXについて、お客様から高い評価をいただいています。Allganizeの技術的なアプローチを知っていただくために、RAGの仕組み、RAGの精度向上のアプローチ、企業活用のポイントなど、ブログ記事ホワイトペーパーで発信しました。

技術解説 - Allganize Japan Blog
オールインワン企業向け生成AI・LLMソリューション「Alli LLM App Market」を提供するAllganize Japanの公式ブログ。活用事例や生成AI等の最新情報を発信

3. RAG Leaderboardのリリース

企業の生成AI活用にはRAGが不可欠で、RAGを活用したソリューションは日々増えています。Allganizeが独自のRAG技術を開発しているように、RAGの仕組みを実現している技術は各社で異なります。導入前の事前検証が大変というお話を良く頂戴しており、製品選びの参考にしていただくために、主要なRAGの性能を評価した「RAG Leaderboard」を9月にリリースしました。

業界別にドキュメントの書式や内容の傾向が異なるため、5つの業界に絞り、検証環境を用意して回答結果を客観的に検証し、回答結果をもとにスコアリングして性能評価表として発信しています。検証結果の詳細だけでなく、検証に利用したデータセットも全てHugging Faceに公開しており、同様の検証を行なっていただくことも可能です。

■技術解説■「日本語 RAG Leaderboard」とは?企業の生成AI活用の検討に役立つ理由
Allganizeでは、日本初の日本語に特化した「Allganize RAG Leaderboard」を公開しています。RAG Leaderboardは、企業の生成AI活用の検討に効果的なツールの一つです。 RAG Leaderboardの仕組みや、本Leaderboardが企業の生成AI活用の検討にどのように役立つのか、わかりやすくご紹介します。 ■お知らせ■日本語RAG性能を評価した「Allganize RAG Leaderboard」を本日公開国内初、RAG性能に特化したLeaderboard(性能表)を公開。金融、情報通信、製造、公共、流通・小売の5つの業種ドメインにおける、主要なRAGソリューションの日本語RAG性能を評価。 Allganize Japanは、日本語RAG性能を評価した日本初の「RAG Leaderboard」を公開しました。 RAG(Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)は、社内ドキュメントや特定情報から信頼できるデータを検索の上で情報抽出し、同データに基づいてLLMに回答させる技術です。企業内部情報の生成AI・LL

Allganizeのマーケティングの面白さ

大塩:大きく3つあります。

1つ目は、技術革新が早い領域でBtoBマーケターとして成長できることです。生成AIはAI業界の中でも特に技術革新のスピードが速く、日々できることが広がっています。Allagnizeはその中でも先端企業の一社として事業を展開しており、マーケットや社内の状況をもとに、仮説を立てながらメッセージや情報発信の内容などを随時ブラッシュアップし続けるのは、とても刺激的です。例えば、Allganizeではシーズンごとに展示会に出展しているのですが、毎回メインメッセージや打ち出し方が変わります。展示会でのお客様との対話を通して、打ち出した施策に対してフィードバックをすぐに得られるのも面白いです。

2つ目は、グローバルスタートアップという、珍しい環境でチャレンジできることです。スタートアップでありながら、米国と韓国にも拠点を置き、海外の最新技術をいち早くダイレクトにソリューションに反映しています。米国と韓国は新しい技術への感度が高く、日本だけでは得られない情報もたくさんあり、そういった情報に触れながらマーケティングアクションに繋げらることは唯一無二だと考えています。

3つ目は、Allganizeのメンバーのプロフェッショナル性です。マーケティングチームは、展示会、事例作成、リードナーチャリングなど、セールスやカスタマーサクセスなど他チームと連携・協力しながら進める場面が多数あります。どのチームも役職問わず真剣に取り組み、それぞれの領域で皆さんプロフェッショナルとして取り組んでいるので、勉強になることがたくさんあります。本当にいつも刺激をもらっています。

展示会の様子。AI・人工知能EXPO 2024 秋 東京のAllganize出展ブース。

樋口:私も大別するところで2つあり、1つめは、生成AIという新規性の高い技術に直接関わり、お客様へのソリューションとしてマーケットインに関与できる点があります。業務を通してコンセプトからユースケース、裏側の技術的な部分を含めた知見がまとめて得られるので、この領域での経験は、将来的に生成AIが企業の価値を十分に引き出すようになったタイミングで十分なアドバンテージになると考えています。

もう一つは、生成AI市場の中でもある種最前線でのマーケティング活動ができる環境です。Allganizeの特長として、自社で複数のソリューションを持っており、米国や韓国といった先端市場のグローバルな視点と技術を取り入れて開発された新しいコンセプトのプロダクトを担当するので、ローカライズや市場開拓の楽しみがあります。また、私自身デジタルマーケ担当でありながら。展示会や事例作成などでお客様の声を直接伺うことができる機会にも恵まれており、現場で得た気づきを施策に反映して検証するみたいなプロセスもAllganizeならではの面白さだと感じています。

生成AI・LLM、AIエージェントに関する自社オンラインセミナーも開催。

チームで大事にしていること

大塩:「柔軟な対応」と「まずはチャレンジしてみる」ことを大切にしています。生成AI関連は技術革新のスピードが早く、Allganizeの製品開発のスピードも非常に早いです。例えば、新たなLLMがリリースされたら開発チームが即動き、翌日にはAlli LLM App Market上で利用できるようになっていたりします。このスピード感に呼応するように、マーケットや自社の状況に応じて、プロモーションなどのマーケティングアクションも臨機応変に変えることが重要になります。

スピード感にも関連しますが、「できないと決めない」ことも大切です。機能開発やマーケット変化のスピードも速いので、確定情報が少ない状況でのアクションが求められることも少なくありません。例えば、新たな機能が実装される見込みが立った場合など、“詳細はまだこれから“という状況で、情報発信の準備が求められます。詳細が出てから準備をすると遅れを取ってしまうため、代表の佐藤さんと相談しながら仮説を立てて準備を進め、プレスリリースやWebページを1-2日で用意するといったこともあります。

樋口:仕事に対する当事者意識と、メンバーとして、佐藤さん、大塩さん、セールスチームやカスタマーサクセスチームなど関係部門が達成したいことをできるだけ明確にしながら仕事をするように心がけています。マーケはメンバー2名とまだまだ小さい組織なので、一人ひとりのパフォーマンスが特に重要だと考えています。

一方で自身としては、スピード感ある職場で、目前のタスクや課題への対応など環境変化に対して受け身になってしまうこともあるので、自らが起点となって組織にワークすることを短期的な目標としています。ドメイン知識や佐藤さん、大塩さんの視点などまだまだキャッチアップしなければいけないことも沢山あるので、皆さんとのコミュニケーションを通して理解を深めながら、これまでのマーケ職の経験を活かし、自身の介在価値を発揮できるよう取り組んでいきたいと考えています。

Morning Pitch Special Editionの様子。外部登壇イベントのサポートなども担当。

チーム、メンバーはどんな雰囲気?

大塩:落ち着いた雰囲気もありつつ、それぞれが熱い思いを持っているチームです。「こうしたい」「ここが気になる」など、業務を進める中での自分の考えや疑問を、お互い気軽に相談したりディスカッションしながら、試行錯誤してブラッシュアップしています。

二人ともBtoBマーケティングの経験は豊富ですが、それぞれ経験や得意領域が異なります。樋口さんはデジタル領域の深い知見と経験があり、入社直後からAllganizeの現状把握から具体アクションの策定まで自発的に取り組んでくださり、とても頼りにしています。

樋口:非常にタフで、ストイックで、そして尊敬できるマネージャーという印象です。これまで非常に幅広い領域を一人で担当されてきていて、さまざまな状況に対処されていらっしゃるのでやはり現場力が違います。業界や製品に関する解像度はもちろん、オフサイト施策や、営業や事業開発など私にはないご経験・ご視点をお持ちなので、いつも勉強させていただいています。

また、自社製品に対する深い愛着と誇りを持ち、お客様との対話を通してニーズを深く理解しながら、より効果的なアプローチを模索する大塩さんの取り組みは、チーム全体の行動指針となっています。

2025年にAllganizeでチャレンジしたいこと

樋口:より多くのお客様に、Allganizeを身近に感じていただける1年にしたいと考えいています。昨年は、大企業や行政などでも生成AIの業務活用が進んだ一年でしたが、国内で生成AIをフルで活用できている組織はごくわずかです。生成AIのビジネス実装にはまだまだ越えなければいけないハードルがあるのは事実なので、マーケティングとして、生成AIとAllganizeのソリューションの価値をどうお伝えしていくか考えなければいけません。

「AIで、すべてのビジネスワークフローを自動化する」というAllganizeのビジョンもそうですが、私たちのソリューションの価値は実際に使用いただいてからこそお示しできる部分が多いので、皆さんに躊躇なくビジネスに投入いただけるように、ご懸念の解消や比較検討に役立つ正しい情報を充実させ、さまざまな顧客接点を通してより広くお伝えしていければと思います。

大塩:生成AIの企業活用が一般的になり、2025年はいよいよAIエージェントが業務実装されるフェーズになりました。AIエージェントによって、生成AIアプリ以上の更なる業務の自動化、高度化が実現できるようになります。Allganizeは、「AIで、すべてのビジネスワークフローを自動化する」ことをビジョンに掲げており、AIエージェントに関してもAllganizeならではの視点で「Alli Agent」をリリースしました。AIli Agentは生成AIアプリとの連携やエージェントビルダーなどを実装し、Alli LLM App Marketと同様にお客様に寄り添うAIエージェントです。お客様の声を聞きながら、Marketingチームとしてもわかりやすい情報発信に努めていきます。

また、マーケティングチームの運営体制も強化していきます。今年は樋口さんとともにマーケティング施策を充実させ、効果測定を行いながら改善計画を立て、より効果的なリード獲得や認知拡大に繋げていきたいと考えています。

<バックナンバー>

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